デリカシーの意味とは?
デリカシーとは、配慮や気配りという意味です。
主に「デリカシーがない」というネガティブ表現で使われることが多く、例えば配慮のない言動をする人に対して「あの人はデリカシーがない」と使うことができます。「デリカシーがある」という表現はあまり聞きません。
では、デリカシーがない人とはどういう人のことなのかを見ながら、「デリカシー」という言葉への理解を深めていきましょう。
目次 [非表示]
デリカシーの類語・使い方の例
- 類語
- 英語
- 極端に心配性
「デリカシー」の類語
「デリカシーがない」の類語
繊細、感性、気遣い、神経の細やかさ
「デリカシーがない」の類語
ガサツな、礼儀のない、無礼な、無神経な
「デリカシー」は英語で「delicacy」と書きます。繊細・配慮があるといった意味の「デリケート(delicate)」の名詞です。
海外では配慮のない人を指すときに「delicacy」はあまり使われず、無神経という意味合いを持つ「インセンシティブ(insensitive)」が使われます。
海外では配慮のない人を指すときに「delicacy」はあまり使われず、無神経という意味合いを持つ「インセンシティブ(insensitive)」が使われます。
「あの人デリカシーの無い発言をするよね」
「デリカシーのかけらもない」
「デリカシー皆無な知り合いに困ってる」
デリカシーは主にマイナスな意味で使われることが多く、「デリカシーがある」という使い方はあまりしません。
「デリカシーのかけらもない」
「デリカシー皆無な知り合いに困ってる」
デリカシーは主にマイナスな意味で使われることが多く、「デリカシーがある」という使い方はあまりしません。
デリカシーがない人の特徴
- 人のコンプレックスに触れる
- マナーが悪い
- プライベートなことを聞く
- 気を遣えない
- 空気を読めない
デリカシーがない人は、人の気持ちに鈍感で見た目のことや相手が気にしていることを平気で口に出します。大勢がいる場所でパーソナルなことを言う人もデリカシーがない人に該当します。
デリカシーがない人は公共の場での他者への配慮にかけるところがあります。例えば、TPOに合わせた服装をしない、食事中のマナーが悪い、乱暴な言葉遣いをするなどこういったその場所・状況に合わせた言動をデリカシーのない人は取りません。
住んでいるところや年収・学歴・家族のことなど、関係が薄い人に話したくない・聞かれたくないプライベートな内容ってありますよね。デリカシーのない人は関係性が構築されていないうちからこういったプライベートな内容を遠慮なく聞いてきます。
人との付き合いを続けるためには、「配慮」や「気遣い」が大切です。相手の気持ちや状況に寄り添う姿勢が大切ですが、デリカシーのない人は気を遣いません。自分の話ばかりしてしまったり、相手と仲が良い人の悪口を言って困らせてしまう場合も多いです。
周囲への配慮ができないため、空気を読んだ言動ができません。自分が思ったことをそのまま伝えてトラブルになることもあります。
デリカシーがない人の対処法
- 自分のことを話しすぎないようにする
- 深く付き合わない
- 気にしない
- 会話の主導権を握る
デリカシーのない人は、人に話して欲しくないようなプライベートな内容を周りに話してしまうことが多いです。話されて困ることはトラブルを避けるために話しすぎないようにしましょう。
深く付き合っていくと相手の配慮のなさに振り回されることも多くなります。配慮してくれない相手に対してこちらが気を使わなければならないため疲れてしまうでしょう。なるべく深く関わらず、自分を守る必要があります。
「デリカシーのない人」と線引きしたうえで「この人はこういう人だ」と割り切ってしまうと気が楽になります。相手のデリカシーのない発言や行動を気にせずに過ごせるのであれば、それに越したことはありません。気にしないのも、1つの対処法です。
デリカシーがない人の会話は「自分の興味があるもの」に偏りがちです。そのため、会話の主導権を相手に渡すのではなく、こちらが握ることでコントロールが可能です。そうすることで、相手との距離感も適切に取ることができるでしょう。
デリカシーがないことのメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
デリカシーについて気にしなければ、人付き合いによるストレスをため込まずに済みます。神経を使わない分楽に生きることができるでしょう。人付き合いに疲れてしまった人などは、あえて「デリカシーがない振りをする」人も多いようです。また、裏表がない人だと良いように捉える人もいるので、一概にデリカシーがない人=嫌われ者というわけではありません。
特に日本では、相手への配慮や気遣いが重要とされています。社会で働く・生活をするうえで、人付き合いは欠かせないものです。デリカシーがない場合、人と距離を取られてしまったり、不用意に叱られてしまうことも多くなってしまうでしょう。特に仕事で人と関わるときなど、相手が目上の立場の場合、配慮がないことで上手くいかなくなる場合もあるかもしれません。
デリカシーがない人にならないためには?
- 相手の立場になって考える
- 一旦考えてから発言する
- 空気を読む
- 人を見て学ぶ
- 聞き上手になる
デリカシーがない人といわれないようにするためには、まず「相手の立場になる」ということが大切にしましょう。自分が相手の立場になったとき、されて嬉しいこと・嫌なことを考えられるようになれます。
会話のときになんでも思ったことをすぐ発言しているとよからぬことを言ってしまいかねません。相手を不快にさせることを口に出す前に「この内容を話して大丈夫かな」と一旦考えてから発言するようにしましょう。
空気を読むことに嫌な印象を持っている人もいるかもしれませんが、空気を読めずにする言動と空気を読めた上でその空気に従わない言動では周囲の捉え方が異なります。他人の立場になる、相手がどんなことを考えているのかを意識して空気を読んでいきましょう。
周りから慕われている人を見て学ぶことも大切です。どういう言動をしているのか観察してみましょう。そうすると細やかな配慮をしていることに気が付くはずです。どのようなタイミングで配慮すべきか勉強になるでしょう。
人の話をしっかり聞くこともデリカシーがない人にならないためのポイントです。聞き上手は特殊能力ではなく、質問されたら同じ内容を聞き返す、質問できることはないか考えながら話す、相手の興味がある話題は何か相手を観察しながら探るなど簡単に身につけられる能力です。自分も相手も楽しめるように会話を展開させていきましょう。
まとめ
人に配慮するのは大変なことです。自分の言動を思い返して「あれはデリカシーがなかった」と思うこともあるかもしれません。ただそれは、気を付けて生きている人にも起こりうることです。デリカシーがない人に思われたくないからと自分を抑え込みすぎてしまうのも考えものなので、程よく調整しながら生活してみください。
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