四柱推命の通変星とは?

通変星は「比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬」の十種類から成り立つ星です。四柱推命においては、人の性格や能力、さらには運命を見極める重要な要素とされます。

命式の中で特定の十干と十干が重なった時、それらが陰陽五行における「相生」「相剋」「比和」のどの関係を結ぶかによって、その人に表れる通変星が決定します。

通変星の中でも、特に重要視されるのが日柱天干と月柱地支の蔵干との関係から通変星を割り出す、月柱蔵干通変星(月支元命)です。

月柱蔵干通変星は、その人の軸となる先天的な性質を表します。人生の中で色々な考え方や経験をし、成長していったとしても、月柱蔵干通変星が持つ本質は一生を通じて変わることはありません。

通変星の図解

通変星はどうやって求める?

通変星を求める際、全てにおいて、日柱天干が基準になります。日柱天干と別の柱の天干、そして地支蔵干と照らし合わせます。

日柱天干の五行と対象部分の十干の五行を調べます。五行の陰陽が「同一」or「異なる」か、そして、五行の関係が相生、相剋、比和のどの関係になっているかを調べます。

通変星別特徴一覧

比肩(ひけん)
自分の判断基準を最優先します。そのため、自己中心的で身勝手な一面もありますが、それは自己表現したいという気持ちの表れです。目的意識がハッキリとしており、何事にも積極的に取り組む、まっすぐな性格の持ち主。
劫財(ごうざい)
普段は落ち着きがありますが、ふとした時に衝動を抑えることが出来なくなる一面も。気を遣えないタイプではありませんが、思っていることはハッキリと言ってしまうことがあります。そのため、相手を見下したような態度と捉えられてしまうことがあります。
食神(しょくじん)
楽観的な性格で、何事も「どうにかなる」と考えている平和主義者。本能のままに行動し、最終的に「楽しくなれば良い」「楽しそう」という判断基準で物事に決断を下します。その一方で、責任感がおろそかになってしまうこともあります。
傷官(しょうかん)
表面上は強気ですが、内面は実は傷つきやすく、デリケート。そんな自分を見せないように反抗的な態度を取ってしまうことがあります。愛されたいけど素直になれない…ことが多いので、自分に素直になることが必要なタイプです。
偏財(へんざい)
社交的で人付き合いが上手。情に厚く、面倒見も良いです。サービス精神旺盛で人気者になれる要素を持った人です。ただ、お金を貯めることが苦手で、一見気前が良く見られますが、お金が出ていきやすいタイプなので要注意。
正財(せいざい)
正義感、責任感が強く、真面目な働き者。派手さはありませんが、堅実で安定しているため、周囲から頼られる存在になります。しかし、堅実過ぎるために冒険せず、視野が狭くなりがち。自由な発想を求められる場所では力を発揮できない事もあります。
偏官(へんかん)
頭の回転が早く、行動力があります。一匹狼な一面もあり、自分が正しいと思えば、目上の人に対しても意見します。自分の意志を貫くことができるので、人生を自らの手で成功へと導いていくことができます。人の意見を聞く意識を持てばさらに成果を残せます。
正官(せいかん)
どんな状況でもハメを外し過ぎることはなく、自分を律することができる品の良い人です。際立ったカリスマ性があるわけではありませんが、周りからの人望は厚く、組織の中で信頼を勝ち得ることができ、出世しやすいタイプです。
偏印(へんいん)
知的でセンスがあり、クリエイティブの才能に長けた人です。一方、独自のセンスがあるため、人と同じ事をするのは嫌で、束縛されることも嫌います。何か1つの道を極めることで、才能を発揮することができます。
印綬(いんじゅ)
才能に溢れ、「天才」と呼ばれるタイプの人です。鋭い感性を持ち、自らの力で道を切り開いていくことができます。抑えておくべきポイントを見極め、要領よく作業をこなします。注目を集めるタイプで、組織の中の人気者です。

通変星早見表

十干
日干
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
甲 比肩 劫財 食神 傷官 偏財 正財 偏官 正官 偏印 印綬
乙 劫財 比肩 傷官 食神 正財 偏財 正官 偏官 印綬 偏印
丙 偏印 印綬 比肩 劫財 食神 傷官 偏財 正財 偏官 正官
丁 印綬 偏印 劫財 比肩 傷官 食神 正財 偏財 正官 偏官
戊 偏官 正官 偏印 印綬 比肩 劫財 食神 傷官 偏財 正財
己 正官 偏官 印綬 偏印 劫財 比肩 傷官 食神 正財 偏財
庚 偏財 正財 偏官 正官 偏印 印綬 比肩 劫財 食神 傷官
辛 正財 偏財 正官 偏官 印綬 偏印 劫財 比肩 傷官 食神
壬 食神 傷官 偏財 正財 偏官 正官 偏印 印綬 比肩 劫財
癸 傷官 食神 正財 偏財 正官 偏官 印綬 偏印 劫財 比肩

通変星の吉星と凶星

10種類ある通変星を「吉星(きちせい)/四吉神(しきっしん)」と「凶星(きょうせい)/四凶神(しきょうしん)」に分けて捉える見方もあります。
吉星 食神 正財 正官 正印
凶星 劫財 傷官 偏官 偏印
中立 比肩
準吉星 偏財

吉神と凶神は、命式の中にいくつ含まれているかバランスで良し悪しを判断します。

自立の星(比肩・劫財)

自分自身を強めるエネルギーです。

多い(3個以上)

自我が非常に強く、頑固になります。人の意見を聞かず、何でも自分で決めたい「一匹狼」タイプ。エネルギーが強すぎて、他人(特に身内)とぶつかりやすくなります。

ない

自分に自信が持てなかったり、主体性が弱くなりがち。周りの意見に流されやすい反面、協調性は高くなります。

表現の星(食神・傷官)

外に発信し、才能を漏らすエネルギーです。

多い(3個以上)

おしゃべりすぎるか、考えすぎて神経質になりがちです。毒舌になったり、エネルギーを漏らしすぎて疲れやすかったり(身漏れ)します。女性の場合は、子供への過干渉や夫への不満として出やすいと言われます。

ない

感情表現が苦手で、何を考えているか分かりにくいと思われがちです。また、「遊び」や「余裕」を持つのが下手で、ストイックになりすぎる傾向があります。

財の星(正財・偏財)

現実的な処理能力や、対人関係、金銭を表します。

多い(3個以上)

お金や人付き合いに振り回され、常に忙しくなります。「あちこちに良い顔をする」傾向が出て、結果的に自分の首を絞めることも。男性の場合は女性関係が派手になるか、逆に縁がありすぎて苦労することがあります。

ない

お金への執着が薄いか、管理が苦手です。現実離れした理想を追い求めやすく、地に足がつきにくい面があります。また、人の気持ちを察するのが少し苦手な場合もあります。

官殺の星(正官・偏官)

自分を律する力、責任感、社会性を表します。

多い(3個以上)

責任感やプレッシャーに押しつぶされやすく、ストレスを感じやすい傾向があります。自分にも他人にも厳しくなりすぎ、「〜すべき」という考えに縛られやすい点に注意が必要です。女性の場合は、異性関係で苦労しやすい(男性運が激しい)傾向があるとされます。

ない

組織のルールや枠組みに縛られるのを嫌い、自由奔放に行動しやすい傾向があります。組織で働くよりも、フリーで動くほうが楽だと感じやすいタイプです。

印綬の星(正印・偏印)

自分を律する力、責任感、社会性を表します。

多い(3個以上)

考えすぎて動けない状態になりやすい傾向があります。理屈っぽくなったり、空想に浸りすぎたりすることもあり、親(特に母親)からの干渉が強い、あるいは依存しすぎる傾向も表れることがあります。

ない

目上の人からの引き立てを得にくく、何でも独学で学ぼうとする傾向があります。考えるより先に体が動くタイプで、経験から学ぶ「現場主義」になりやすいです。

四柱推命の十二運とは?

四柱推命の十二運(じゅうにうん)とは、天干と地支の組み合わせから導かれる、運勢の盛衰を表す12の段階です。

人の一生を「胎内での宿り」から「誕生」「成長」「活躍」「衰退」「再生」までの流れに例えて名付けられており、命式の中で運気の強弱や人生のリズムを読み解くために使われます。

十二運別特徴一覧

胎(たい)
「胎」は文字通り胎児を意味します。好奇心が旺盛ではあるものの、まだ力がないので、周囲から守られています。また、胎児のように飽きっぽい所があり、現状に満足しないため、物事が長続きしません。
養(よう)
「養」は赤ちゃんを表しています。赤ちゃんのように誰からも可愛がられます。また、自分に責任を問われる場面では、責任転嫁をしてしまうこところがあります。時間は掛かってしまいますが、成果を残すことができます。
長生(ちょうせい)
「長生」は子供を表しています。長生は長男や長女に良く見られる星です。順応性があり、頭の回転が早いです。しかし、損得勘定で行動をしてしまうので要注意です。
沐浴(もくよく)
「沐浴」は思春期を表します。束縛を嫌い、自由を求めるのが沐浴の特徴です。回りとは違うことをしてみたり、枠にはまらないという芸術家のような一面を持っています。また、恋愛トラブルが多いのも、この星の特徴です。
冠帯(かんたい)
「冠帯」は青年期を表します。冠帯は成人し、社会人として歩み始めたという状況を表します。そのため、何か新しいことにチャレンジしたり、恐れることなく進むことができます。また、美的センスも優れています。
建禄(けんろく)
「建禄」は壮年期を表し、働き盛りで大事な仕事も任せられるようになり、回りからも認められている状況です。建禄は、新しいことにチャレンジするというよりは、堅実でコツコツ努力を重ねる性質を持っています。
帝旺(ていおう)
「帝旺」は、人生の絶頂期、頂点を表します。出世など、社会的地位を築くことができることを意味しています。成功者の星とも言われ、カリスマ性があり、困難を乗り越えていくことができます。
衰(すい)
「衰」は、老人を表します。落ち着きがあることでフレッシュさに欠け、年上に見られがちです。知識は豊富ですが、自己アピールはほとんどせず、アグレッシブさに欠けています。
病(びょう)
「病」は、文字通り病人を表します。病気になりやすかったり、まさに病人というイメージ、休みながら行動しないと疲れがたまりやすいです。また、考え事が多く、空想にふけったりします。
死(し)
「死」は、死人を表します。ただ、死を意味するわけではありません。精神的に自分を高められる環境が向いていて、物事を客観的に見る力に長けています。また、人の気持ちを察したりする力もあります。
墓(ぼ)
「墓」は、墓入りを表しています。先祖供養の星で、お墓参りをすることで運気アップに繋がります。スピリチュアル的な力があり、占いなどに興味を持つ人も多いです。
絶(ぜつ)
「絶」は、あの世の魂を表しています。絶はゼロからのスタートという意味があります。また、絶は天才の星とも言われており、枠に収まらずに成功を手にすることができます。しかし、組織の中では協調性に欠けます。

十二運の見方

十二運は、単体で「良い・悪い」を判断するものではありません。命式の中の年柱・月柱・日柱・時柱にどの十二運が現れるか、また日干との関係や通変星、五行バランスと合わせて読み解きます。

年柱の十二運 若年期の運勢、人生の土台
月柱の十二運 青年期の運勢、才能と社会運
日柱の十二運 中年期の運勢、自分自身の状態
時柱の十二運 晩年期の運勢、人生の成果

十二運早見表

十二運
日干
胎 養 長生 沐浴 冠帯 建禄 帝旺 衰 病 死 墓 絶
甲 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申
乙 申 未 午 巳 辰 卯 寅 丑 子 亥 戌 酉
丙 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥
丁 亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰 卯 寅 丑 子
戊 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥
己 亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰 卯 寅 丑 子
庚 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅
辛 寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰 卯
壬 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳
癸 巳 辰 卯 寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未 午

よくある質問

通変星と十二運は、何が違いますか?

通変星は、日干とほかの十干・蔵干との五行関係から導かれ、性格・才能・人間関係・求めるものを読み解く星です。

一方、十二運は天干と地支の組み合わせから導かれ、運勢の盛衰や人生のリズムを表します。通変星で「どんな性質か」を、十二運で「どの段階にあるか」を見るイメージです。

身旺・身弱は、どちらが良いのですか?

どちらが良い・悪いとは一概に言えません。身旺は行動力や活動力が高い状態、身弱は周囲からの影響を受けやすい状態を表します。

重要なのは、命式全体のバランスであり、身旺なら自分を整える星、身弱なら自分を支える星を見つけることが大切です。

用神は自分で調べられますか?

用神は、日干の強さ(身旺・身弱)と五行のバランスから判断します。身旺なら自分を弱める星、身弱なら自分を強める星が用神になりやすいですが、五行の過不足や命式全体の構成も関係するため、初心者には判断が難しい要素です。

まずは無料鑑定で用神を確認し、その意味を学ぶのがおすすめです。

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