
司祭≪The Hierophant≫の意味
父・子・精霊を表す3重の十字架を持つ司祭。両脇には二人の神父がいて、司祭が祝福を与えている様子がこのタロットカードには描かれています。
司祭とは、精神面や道徳において正しい道に導き、誰もが理想とする生き方を全うする存在です。変わりゆく社会の中、揺るぎない精神の下、人々の心のよりどころとなっています。
司祭≪The Hierophant≫絵柄の意味
絵柄 | 意味 |
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冠 | 三重になっている冠は、「天・地・教会」という三位一体を表しています。また知恵の象徴でもあり、精神的に位が高いことを意味します。 |
柱 | 2本の柱は教会であることを示すものです。そして柱の奥の空間は、聖域といわれています。 |
右手 | 司祭の右手は、神の神託や祝福を表しています。また、不正を許さずけれど反省する者は広い心で受け入れるような神の志も意味します。 |
杖 | 司祭が持つ三重の十字架は、権威と精神的な支配を意味します。 |
修道士 | 司祭の前に跪いている二人の修道士は、深く純粋な信仰心を意味します。 |
鍵 | 司祭の足元にある2つの鍵は、天国へ続く門を開く鍵だといわれています。 |
司祭≪The Hierophant≫の基本解釈
- Key Word: モラル
人間が社会を営むには、秩序や決まり、「こうあるべき」といった理想の姿が必要となります。それは時に昔ながらのしきたりや伝統だったりすることも。あなたにとって「モラル」とはどのような位置づけなのか、どう扱うべきかを「正逆」で判断していきましょう。
正位置 | 意味 |
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他者を尊重し、時には許す心を持って堅実に人間関係を積み重ねた結果、平和な状態が完成されていることを示します。社会的なルールを遵守し、確かな信頼を得たことは大きな財産となるでしょう。また、司祭は「精神的な成長」を表すものでもあるため、生き方のお手本となる存在の現れを暗示しているともされています。 |
逆位置 | 意味 |
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秩序を乱している、もしくは社会のルールを悪用している状態を示しています。例えば、両親ではなく偽善的な行動をとったり、規範や倫理から外れる犯罪などに手を染めるなど。ほかにも、不道徳的な事や不倫といったインモラル的な欲求に飲み込まれてしまいやすいでしょう。本当に大切にすべき人を見誤らないよう、注意する必要があります。 |
司祭≪The Hierophant≫の状況別解釈
状況 | 正位置 | 逆位置 |
今 | 争いのない平和な状態/信頼関係に恵まれる/救いとなる対象を求める | 信用を失う/自分の道を信じれなくなる/マイナスの気に引っ張られている |
相手の気持ち | スピリチュアルへの道/生きがいを求める/誰かや何かを尊敬している | 他者への不信感/邪な気持ち/依存気味/相手をコントロールしたい |
問題の原因 | 共依存/常識や先入観に囚われている/人との摩擦を恐れる | 異なる意見を拒絶する/懐疑的な見方/非人道的・いかがわしい事に惹かれる |
未来 | 師となる存在との出会い/周囲の期待に応える/確かな実績と信頼を得る | 信頼を得られない/打ち明けられない秘密を隠し持つ/不道徳の道に誘われる |
アドバイス | 人助けをする/信頼を得る/ルールや秩序を守る | うまい話には乗らない/信じてきたものを疑う/利用できるものは利用する |
恋愛 | 尊敬できる人/精神的な安定/祝福される結婚 | 表立って言えない関係/ハニートラップ/不道徳な欲望 |
仕事 | 法・教育に関わる仕事/ウィンウィンの関係/師匠・職人 | 単純な詐欺/自分自身を安売りする/信用の喪失 |
対人 | 精神的なつながり/道徳観の一致/安心して任せられる人 | 善意に付け入る/他者との価値観のすれ違い/違和感 |
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