丙午とは?

訓読み ひのえうま
音読み へいご
丙午(ひのえうま)とは、十干「丙(ひのえ)」と十二支「午(うま)」を合わせた干支です。

丙午は「太陽の性質」と「真夏の火の性質」があり、丙午を持つ人は、真夏に強く地上を照らす太陽のように、だれも直視することのできない高潔さと熱量を感じさせる雰囲気をしています。

そして丙午を持つ人は、とてもエネルギッシュで、常に動き回っていられるような行動力とパワフルさがあります。そのため華やかでカリスマ性もあり、自然と周囲を巻き込んで前に進んでいきます。情に厚く、誰とでも気さくに話をすることもできます。
象徴 太陽
特性 華やかで、影響力がある
五行 真夏の火(陽)
特性 直情径行型で華やか

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丙午は異常干支?
丙午は異常干支です。

異常干支とは、六十干支のうち13干支が該当する、強い個性や非凡の能力を持った干支のことをいいます。異常干支は、霊感や先を読む力、自由な感性などに優れているといわれています。

丙午は、謙虚に振舞っていても溢れ出る凛々しさを持っています。譲れないところや信念が明確にあり、さらに、向上心を忘れない活発さもあります。そのため、とても情に厚く誰にでも親切ですが、怖い人や冷たい人と誤解されることも多々あるでしょう。
丙午生まれ女性に関する迷信
丙午には、とある迷信があります。それは「丙午の年に生まれた女性は、気性が激しいため、夫の寿命を縮める/男を食い殺す」というものです。

なぜこんな迷信があるのでしょうか。そして、この迷信の信憑性はどれほどなのでしょうか。
  1. 丙午の迷信の由来は?信憑性はある?

  2. 丙午の迷信は、干支が生まれた中国で「丙午と丁巳の年は、天災が多く起こる」と言われていたことが起源です。

    この言い伝えが伝わった日本では、江戸時代に「丙午の年は、家事が多く起こる」と言われるようになりました。家を立てていた構造上、火事が起きると大災害になっていた江戸時代の人々にとっては、さぞや気をもむことだったことでしょう。

    その後、浄瑠璃で語り継がれる「八百やお七」という話によって、丙午女性の迷信はできたと言います。

    「八百やお七」に出てくる「お七」という女性の生まれは、1666年の丙午の年とされています。ストーリーは、お七が恋人に合いたいという思いのまま放火事件を起こし、火刑に処されるというものです。

    この話は実話とも言われていますが、確証はなく、今は物語として扱われています。つまり、丙午迷信は、浄瑠璃作家によって「中国の言い伝え」と「江戸の歴史」を結びつけてできたものということです。

    そのため丙午の迷信は、信憑性はいささか低いもの言えるでしょう。
  3. 丙午の迷信に関する近年の歴史
  4. 直近で丙午の年に当たるのは、1966年と2026年です。この迷信が深く信じられていた1966年は、丙午の女性が生まれないようにとした夫婦が多くなり、出生率が著しく下がりました。

    迷信を信じなくなってきている現代ではありますが、次の丙午の年である2026年の出生率はどうなるのでしょうか。
丙午の性格
  1. 活発で華やか
  2. 丙午を持つ人は、エネルギーに満ち溢れていて、常に活発に動き回ります。人よりも気力と体力があるため、仕事でもプライベートでもゆったりとした時間は少なめです。眠るか動くか、その二択になるという人も多いでしょう。この性質のため、経験値は豊富で、知識をたくさん持っていたり価値観がはっきりとしていたり、確固たる自分を持っています。
  3. 怖いもの知らずで気さく
  4. 丙午を持つ人は、恐ろしいと思うものが少なめです。物も現象も、大半のことに恐怖を感じません。もし怖いと思うものがあっても、大げさな反応をしないため、周囲からすれば本当に怖がっているのか怪しいところがあります。人に対しても物怖じしないため、誰にでも気さくで、一見怖そうな人とも気軽に話をすることができます。
  5. お人好しで甘えるのが苦手
  6. 丙午を持つ人は、不動の精神力を持っているため勘違いされやすいのですが、決して冷たく怖い人ではなく、情に厚いお人好しです。頼まれると嫌とは言えないことのほうが多く、押しに弱いところもあります。面倒見が良く、自立もしていて、人に甘えることが苦手な面もあります。
  7. 確固たる自分を持つ
  8. 丙午を持つ人は、価値観や意志がはっきりとしているため、人の意見に合わせたり周囲と歩幅を合わせたりすることが苦手です。どんなときでもマイペースで、思ったことははっきりと相手に伝えます。知的で冷静であるため、感情のままに意見をいうことはありませんが、かえってそれが畏怖される要因となり、周囲に気高さを感じさせます。
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丙午の男女別の性格
  1. 「丙午女性」の性格
  2. 丙午を持つ女性は、快活で華やかさのある人で、とてもモテます。やりたいと思ったことに素直で、積極性があり、周囲には自信を持っているように感じさせるでしょう。時折気弱になっても、この状況を解決しようという前向きさを常に持っているため、へこたれているようには見えません。

    また、アイデアが豊富で直感も鋭いため、ひらめきに従って動くことで、成功していく人でもあります。非常に強い運気を持っているため、成功するという点に関しては揺らぐことなく、気持ちのままに生きているだけで順調に進みます。ただ、人付き合いには波乱が多めです。
  3. 「丙午男性」の性格
  4. 丙午を持つ男性は、比較的無口で主張は弱めですが、揺るがない芯の強さを感じさせる人です。誰かの意見や価値観に信念が揺るがされることはなく、進みたい道をコツコツと一人で進みます。

    努力しているところを見せないため、周囲が気付かないうちに高みにたどり着いているということもあります。そのため、人から憧れられやすく、物怖じをしないため交友関係も広いのですが、孤独でも気楽な時間のほうを大事にする傾向があります。
丙午の運勢
  1. 恋愛運
  2. 丙午を持つ人は、信頼関係のしっかり作れる恋愛を好みます。華やかで自信あふれるその姿に周囲は魅了されるため、スピード感のある恋愛になりやすいのですが、丙午を持つ人が心から求めるのは信頼です。そして、好きになった人には心のすべてを捧げます。
  3. 結婚運
  4. 丙午を持つ人は、信頼関係のしっかり作れる恋愛を好みます。華やかで自信あふれるその姿に周囲は魅了されるため、スピード感のある恋愛になりやすいのですが、丙午を持つ人が心から求めるのは信頼です。そして、好きになった人には心のすべてを捧げます。
  5. 仕事運・適職
  6. 丙午を持つ人は、自分のペースでできる仕事が向いています。人の指示を待ったり、規則が多すぎる環境では本領を発揮することができず、息がつまります。ルールを実直に守る人たちの中に居るだけで浮いてしまうため、人付き合いにも苦労します。

    そのため、自分の主張が通りやすく、周囲と差があることに価値が出る環境に身を置くことで、のびのびと能力を活かしていくことができるでしょう。

    適職一覧
    芸能界、経営者、マスコミ関係、クリエーター
  7. 金運
  8. 丙午を持つ人は、入ってくるお金も出ていくお金もトントンになる傾向があります。貯蓄の才があまりなく、ある分だけ使ってしまいがちです。使う分と貯める分を分けて、貯蓄に回した方は数年手が出せないようにしたりすると上手くいくでしょう。トントンになるということは、それだけ管理力があるということであるため、目的を持って貯蓄できれば老後も安泰です。
  9. 健康運
  10. 丙午を持つ人は、健康への意識が高く、かつ気力が有り余るほどあるため、少し疲れていても精神力で乗り切れます。そのタフさは、体を壊しても自分では気付かないほどです。ただ体は正直で、粘膜系から先に影響が出てくるため、無茶はしない方が良いでしょう。
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丙午と他の六十干支との相性
  1. 相性の良い六十干支「辛未」「戊申」
  2. 辛未は粘り強さがあり、奥ゆかしく優しい人です。カラッとした人で、人と人の間に立って円滑な人間関係を構築することができるため、丙午と他の人との間も取り持ってくれます。主張も激しくないため、丙午とバランスの良い関係を築けるでしょう。
    戊申は、人懐こく俯瞰で物事を見れる人です。立ち回りが上手く、人との距離感を取ることも上手ですが、寂しがり屋であるため、心を開いた丙午と気が合います。丙午が面倒を見て、戊申が丙午を必要として感謝し、ウィンウィンな関係を築けるでしょう。
  3. 相性の悪い六十干支「庚子」「丁酉」
  4. 庚子は、明るく繊細で、守りが得意な人です。周囲をみて動く視野の広い人であるため、我が道を行く丙午とは相性が悪く、お互いに不満が溜まりやすいでしょう。相手にいうことを聞かせようとせず、見守るくらいの距離感でいることが円満のコツです。
    丁酉は、温厚ですが繊細でこだわりの強めな人でもあります。内向的ということもあり、丙午の入ってくる隙を与えません。仲良くなることに時間がかかる上、仲良くなってからの価値観のすり合わせには苦労するでしょう。
丙午の有名人
男性有名人
星野源又吉直樹ジョングク(BTS)
女性有名人
今田美桜MEGUMI乙葉

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