四柱推命「乙丑(きのとうし)」の特徴とは？性格・運勢・相性・有名人

乙丑(きのとうし／いっちゅう)とは、四柱推命において用いられる十干「乙(きのと)」と十二支「丑(うし)」を合わせた干支です。年・月・日を表わす暦でもあり、性格や運勢を表わす要素でもあります。

乙丑を持つ人は、冷たく荒れた大地でも咲く花のように、可憐さと力強さ、落ち着きのある雰囲気をしています。ころころと笑う可憐さと素朴さを持つ社交的な性格の持ち主ですが、強情な面と好き嫌いの激しい面を内側に隠し持っているので、親しくなるほど一筋縄ではいかないという印象を与えるでしょう。

それでは、詳しく乙丑の性格や運勢について見ていきましょう。

乙丑の性質は？

乙丑は「乙」の木の性質と「丑」の冬の土の性質の両方を持っています。それぞれの性質を見ていきましょう。

1. 乙

乙は十干のひとつで、陰陽五行説では「木」と「陰」の性質を持っています。小さくたくましく咲く草花のように、可憐で華やかながらも逆境に負けない精神力を持っているとされています。

そのため乙を持つ人は、すぐに心折れてしまいそうな繊細さを持ってはいますが、実のところとても強く、たくましく成長していく生命力や活気にあふれた人物です。

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2. 丑

丑は十二支のひとつで、陰陽五行説では「土」と「陰」、季節は冬（1月）、時間は1時～3時などの性質を持っています。

丑を持つ人は、表面はおとなしく、内面は陽気で明るい性格の持ち主です。なので一見穏やかで内気そうな人に見えますが、話す内容はポジティブでユーモアに富んでいます。

乙丑の性格

1. 温厚で話し方が柔らかい
乙丑を持つ人は、使う言葉が柔らかく、常に穏やかさや優しさを感じさせます。感情が高ぶっているときでも柔和であるため、真意を汲み取ってもらえないこともあります。言葉によって人を傷つけることの少ない人です。
2. 社交性がある
乙丑を持つ人は、大人しい雰囲気をしていますが、人に対して物怖じをあまりしない人です。そのため、友人を作ることが苦にはなりません。ただ内面には激しい感情を持っているため、優しい雰囲気に甘えて失礼なことをする人とは、容赦なく距離を取ります。
3. 好き嫌いが激しい
乙丑を持つ人は、内面には頑固さや力強さを抱えているため、好きと嫌いがとてもはっきりしています。表に出るものが柔らかいため気付かれないこともありますが、好きな人と嫌いな人への接し方は全く違います。
4. 理知的な考え方をする
乙丑を持つ人は、論理的な思考や判断をもとに意思決定をします。情だけで動いたり選択したりということは少なく、理由を尋ねると、しっかりと地に足のついた意見を述べることができます。
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乙丑の男女別の性格

1. 「乙丑女性」の性格

乙丑を持つ女性は、繊細で柔らかく、かわいらしい雰囲気を持っています。控えめで主張は弱めですが、落ち着いていて居るだけで魅力を発揮することのできる引力のある人です。

動作が丁寧でゆったりとしていますが、そつはありません。穏やか且つ正確にその場を回し、忙しない環境にいても周囲を和ませることのできる人です。

2. 「乙丑男性」の性格

乙丑を持つ男性は、協調性があり誰にでも紳士的な人です。飾ることがなく、自然体で人と接します。包容力があるため、相談事をされたり下につきたいと感じさせたりすることが多々あります。

流されやすいという訳ではなく、社交性と知性に裏付けされた包容力の持ち主であるため、嫌なことははっきりと嫌と言います。そのようなところも頼もしさとなり、多くの人から頼りにされるでしょう。

乙丑は異常干支？

乙丑は異常干支ではありません。

異常干支とは、六十干支のうち13干支が該当する、強い個性や非凡の能力を持った干支のことをいいます。異常干支は、霊感や先を読む力、自由な感性などに優れているといわれています。

乙丑は異常干支ではありませんが、穏やかな口調と物腰によって、多くの人から好かれるという人間関係に秀でた人です。あまり怒っているように見えないため、言いたいことを言っても関係が悪くなることが滅多にありません。

乙丑の運勢

乙丑の恋愛や仕事の運勢について解説していきます。命式によってはここでお伝えする運勢通りにはならないこともありますので、気になる方はぜひ命式を作って詳しく運勢を見てみてくださいね。

恋愛運

乙丑を持つ人は、保守的であるため恋愛には慎重になる傾向があります。恋愛感情は不確定なことが起こりやすく、自ら進んで恋愛に踏み込むことができません。柔らかい雰囲気が人を寄せ付けるため、受け身の恋愛が多くなります。

結婚運

乙丑を持つ人は、安定的な関係を求めるため、結婚には前向きです。ただ、親しくなった相手にはどこまでも献身的になってしまうため、甘い汁を吸い続けるだけの人につかまると結婚のチャンスを逃してしまいかねません。

仕事運・適職

乙丑を持つ人は、現実的な考え方ができるため、目標を掲げると、着実に一歩ずつ達成していくことができます。一番適性があるのは、堅実さを活かせる職です。ただ、一か八かでは動く人ではないため、未知数なことが多い職でも大きな成果を得ることができます。

金運

乙丑を持つ人は、忍耐強く計画性もあるため、貯蓄によって大きな財を成すことができる人です。博打のように一気に大きく稼ぐということが難しく、逆を言えば、地道な努力さえあれば大きく稼ぐことも可能ということです。倹約家でもあるため、安定的な生活を送れるでしょう。

健康運

乙丑を持つ人は、環境の変化に左右されやすいという特性を持っています。内面には強い意志を持っていても、強引に周りを操ることはできないため、流されて生きることが多いのです。そのためストレスを避けるということが難しく、健康を維持するには、いかにたくさんストレスを発散できるかにかかっています。

乙丑とほかの六十干支との相性

1. 相性の良い六十干支「庚子」「乙卯」
庚子は、繊細でとても慎重な人です。乙丑にとって慎重な考え方をする庚子は信頼しやすく、腹を割った話ができます。行動に移すことが苦手な庚子の後押し役となるため、お互いの信頼は最高のものとなるでしょう。
乙卯は、表面上はおっとりしていますが、芯があり人を率いる力もあります。両者は似た性質を持つため理解し合えることが多く、ストレスが少なく付き合えるでしょう。
2. 相性の悪い六十干支「己未」「庚寅」
己未は、情に厚いところがあり、先を見て動く大胆な人です。自分なりの予測に基づいて動くため、乙丑からは理解に困る動きをするときがあります。予測できないことを楽しむことが課題となる相手です。
庚寅は、大きな夢を抱き夢のためにひた走るロマンチストです。ただ、そのための努力や実現のための現実的な考えはおろそかになりがちです。その点で乙丑は庚寅を理解することが難しく、心を許せても庚寅のためにひたすら世話をすることになるでしょう。

乙丑の有名人

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