寅年（とらどし）生まれの特徴は？干支別の性格・年齢・相性を解説

寅年とは？

寅年（とらどし）は、暦や時間、季節、方角を表す十二支（じゅうにし）の三番目の支です。寅年生まれの人の性格は、勇猛果敢で強い信念を持った好奇心旺盛な人です。行動力と決断力があり、何事にも情熱的にチャレンジすることができます。そして、エネルギッシュで明るく、周囲を引っ張っていく親分肌な一面を持っています。

また、強そうに見えて実は人見知りで人との交流に苦手意識があるタイプでもあります。加えて、感情の起伏は激しめで、プライドが高く、単独行動を好む傾向がありますが、根は義理人情に厚く、頼られると放っておけない面倒見の良さを持っています。寅年生まれの人は、「木」を象意として持つように、天に向かってまっすぐ伸びる大樹のような向上心と爽快さの持ち主なのです。

では、寅年生まれの人の特徴や恋愛傾向などについて詳しく解説していきます。

十二支の「寅」の特徴

十二支とは、12種類の動物「子（鼠）」「丑（牛）」「寅（虎）」「卯（兎）」「辰（竜）」「巳（蛇）」「午（馬）」「未（羊）」「申（猿）」「酉（鶏）」「戌（犬）」「亥（猪）」を用いた暦法のことです。

四柱推命の命式では、地支（地の気）を表すことに用いられ、人の性格や運勢、社会的な傾向などをここから読み解きます。

十二支は、12進法で時刻や季節、方角、月などをあらわすときに用いられます。1年(12カ月)は１か月ごとに1つ支を当てはめ、時刻（24時間）は2時間ごとに当てはめます。

「寅」が示すのは、「2月」「3時～5時」「立春～雨水」「北東南」「木（陽）」です。

『漢書 律暦志』によると「寅」は春になって芽吹く様子のことを言うそうです。春が始まりだす2月らしい意味を持つ漢字ですよね。後にこの勢い良く成長する姿を、獰猛な虎に重ねて覚えやすくしたといわれています。

つまり「寅」は、強い芽吹きや成長の象徴であり、積極性や行動力、向上心といった性質を持っています。そして「寅」の年や日には、「初」や「新」といった漢字がつくような新しい始まりに関する運気が高まるといわれています。

さらに「寅」は、十干の「甲」「丙」の性質を持つ支で、大きく太く成長する大樹や太陽の勢いの象徴でもあります。明るく前向きで、真っすぐ信念を貫く意志の強さがあることを意味します。

寅年生まれの早見表

寅年はどんな運勢になりやすい？

「寅」のつく年や日には、虎の勢いや成長力から、決断力とチャレンジ精神に関する運気が高まるといわれています。新しいことに挑戦したり、目標に向かって大きく一歩踏み出すのに最適な時期です。

たとえば、寅年の1950年には、朝鮮戦争が勃発し、国際情勢が大きく変化。1986年には、男女雇用機会均等法が施行され、日本の働き方が大きく転換期を迎えました。2022年には、コロナ禍の中で「新しい生活様式」が定着し、社会の仕組みや価値観が大きく動き出す年となりました。

このように「寅」のつく年や日は、物事を始めるためのエネルギーが高まり、新しい流れが生まれる傾向があります。個人的な観点から見ると、自己表現がしやすくなり、大きな目標を立てて行動に移すと成功を収めやすいでしょう。

ただし、勢いに乗りすぎて、独断専行にならないよう注意が必要です。周囲とコミュニケーションを取り、協調性を大切にすることで、その勢いをより良い方向へと導くことができるでしょう。

寅年生まれの性格

寅年生まれの人は、信念が強く、勇敢で、何事にも恐れずチャレンジする性格をしています。積極的な行動力とほとばしる情熱を持ち、目標を定めると、脇目も振らずに一直線に突き進みます。その勢いの良さは自然と周囲を巻き込み、集団の中心人物になることが多いでしょう。

また我が強いので、自己流を貫く傾向があります。人から指図されることを嫌い、単独行動を好みます。そのため、プライドが高く、頑固だと思われることも少なくありません。

さらに完璧主義で、正義感が強く、曲がったことが嫌いなタイプでもあります。しかし、強そうに見えて、内面は繊細で、常に相手の気持ちを確かめたがる寂しがり屋なところもあります。だから裏切られることを激しく嫌っていて、義理人情に厚い親分肌をしています。頼られると張り切り、人のためには献身的に尽くします。

寅年生まれの恋愛傾向

寅年生まれの人は、恋愛においても情熱的で一途なタイプです。駆け引きは苦手で、ストレートに感情を表現します。好きになった相手には惜しみない愛情を注ぎ、守りたがる傾向があります。

甘えられることや頼られることを好むため、少し頼りないタイプや無邪気な人に惹かれやすいです。しかし、仕事や趣味を優先しがちな傾向があるため、「それでも良い」と理解してくれる相手を求めるでしょう。

結婚後も、自分の仕事や自由な時間を大切にしたいと考えるため、週末婚や別居婚など、家族と適度な距離感のある結婚生活を望む傾向があります。ロマンスに欠ける一面もありますが、その誠実さと一途な愛情は、一度心を許した相手にとって何物にも代えがたい安心感を与えるでしょう。

寅年生まれの仕事運・金運

寅年生まれの人は、「仕事が生きがい」と感じるほど仕事熱心で向上心が強いタイプです。気力と努力が求められる環境でこそ真価を発揮し、高い成果を上げます。リーダーシップを発揮し、周囲からの信頼を得て出世していくでしょう。

チャレンジ精神が旺盛で、新しい分野や大きなプロジェクトにも果敢に挑みます。ただし、協調的な仕事が苦手な面もあるため、単独で責任ある立場に立つか、役割分担を明確にすることが成功の鍵となります。

適職の例としては、経営者、起業家、営業職、政治家、専門職、スポーツ選手など、リーダーシップや大胆な決断、そして情熱を活かせる仕事があげられます。

寅年生まれの人は、ビジネスを回すのが上手で、どんどんお金が入ってくる金運の強さを持っています。貯蓄も得意な倹約家ですが、恋愛となると財布の紐が緩みがちです。好きな人のためには出費を惜しみませんが、過度な投資にならないよう注意が必要です。

寅年の対人傾向

寅年生まれの人は、自信家で単独行動を好むため、一見、人との交流をあまり好まないように見えます。しかし、根は義理人情に厚い親分肌で、面倒見が良く、人望を集めやすい人です。

裏表のない正直者で、誰に対してもストレートに接しますが、それが時にきついと受け取られることもあります。本人に悪意はないので、周りは良く振り回されることでしょう。

また、集団行動は苦手で、自分のペースや価値観を崩すことを嫌いますが、信頼した仲間や後輩に対しては、積極的にサポート役に回り、厚い信頼を寄せ続けます。

ただプライドが高いため、人前で弱さを見せることは滅多にありません。他人に心を開き、一歩踏み込んだ付き合いをするには時間がかかりますが、その真摯な姿勢と温かい心を理解してくれる人とは、深く強い絆を結ぶことができます。

寅年生まれと相性がいい十二支は？

• 相性◎
子年生まれの人と寅年の人は、長所と短所のバランスが取れた良い相性をしています。子年は頭脳を使って冷静に行動計画を立てる担当、寅年はすぐさま行動を起こす担当。そんなふうに役割を分ければ、尊敬し合える上、自尊心が満たされたり一緒にいることに意義を感じやすくなるでしょう。
• 恋愛・結婚相性
子年生まれとの恋愛は、ややドライな関係にはなりますが相性としては良く、安心して付き合うことができるでしょう。本音を隠しがちな2人なので、ときには本音を伝えて壁を作りすぎないようにしてみるとより良い関係になるでしょう。

• 相性△
丑年生まれの人と寅年生まれの人は、行動のリズムが合いづらく衝突の多い相性です。丑年はどちらかというと保守的なほう。寅年は前に前に進もうという意識が強いので、お互いに相手がなぜそんな考え方や行動をするのか理解しがたいでしょう。
• 恋愛・結婚相性
丑年と寅年の恋愛も、上手くいく確率は低めです。そもそも行動範囲が異なるので、仲良くなることも稀ですし、もし仲良くなれても感覚のずれが多いので、進展するためにはきっかけが必要になるはず。もし進展出来たら、お互いの長所を大事にして、自分のペースに合わせようとしないことが大事になるでしょう。

• 相性△
寅年生まれ同士は、どちらが先陣を切るかで張り合うので、あまり噛み合いません。目指しているものや大事にしているものが異なる方が上手く行く関係なので、違う職種似たり他にも明らかな違いがあるほうが仲良く過ごせるでしょう。
• 恋愛・結婚相性
寅年同士の恋愛は、どちらが主導権を握るかがはっきりしていれば上手く良く相性です。どちらか片方が先陣をきる必要はなく、得意ジャンルごとに主導権を譲り合うのが理想的です。それができれば、ケンカや意地の張り合いをすることなく、自尊心を保ったまま付き合い続けることができるでしょう。

• 相性〇
寅年生まれの人と卯年生まれの人は、支え合える良い相性です。卯年の人は寅年が隠している人見知りなところに優しく寄り添うことができるので、比較的早く仲良くなれるはず。卯年は寅年の活発さや行動力溢れる姿に安心できるので、お互いに深いところまで心を許せる関係になれるでしょう。
• 恋愛・結婚相性
卯年は寅年の心を溶かし、寅年は卯年の心の支えになる良い恋愛相性をしています。甘くロマンチックな関係になりやすく、深い絆を築くこともできるでしょう。役割がはっきりとした関係なので、負担を感じづらく、結婚にも向いている相性です。

• 相性〇
寅年生まれの人と辰年生まれの人は、刺激や成長を感じられる相性です。辰年は理想主義なので、寅年に大きな希望や夢を与えることができ、寅年は辰年にその理想がかなっていくところを見せられるので、一緒に居ることでどちらも心が満たされることでしょう。
• 恋愛・結婚相性
辰年と寅年の恋愛は、飽きの来ない刺激的な関係になる相性です。どちらも好奇心旺盛なので、マンネリになりにくく、友達のようにずっと楽しくはしゃげることでしょう。結婚するなら、現実的な地に足のついた視点が欠けやすい2人なので、周りの意見を聞いて選択をしていくと良いでしょう。

• 相性×
寅年生まれの人と巳年生まれの人は、表現方法に違いがあるのであまり仲良くなれない相性です。たとえば、寅年は好きなものを聞かれたときに、すぐさま素直な答えを伝えますが、巳年は問題形式にしたり比喩的な言い方をしたりします。寅年からすれば、まどろっこしくて面倒臭い相手に映りやすく、巳年からすれば正直すぎて面白みのない人に映ることでしょう。
• 恋愛・結婚相性
寅年と巳年は、恋愛相性もあまり良くありません。打ち解けるには、相手の価値観を受け入れて尊重し合う以外にはありません。もし寅年が巳年に好かれようと思うなら、同じ土俵に立って駆け引きを楽しむ必要があります。だからあまり心を許せる関係にはならないので、結婚向きでもありません。

• 相性◎
寅年生まれの人と午年生まれの人は、どちらも情熱的で行動力があるので、波長が合う良い相性をしています。同じ温度感で目の前のことを楽しめるので、心を許しやすく、長く一緒に居たいと感じやすいでしょう。ただ、午年はずっとパワフルにはいられず、やや落ち着いた趣味を好みます。元気さを強制しないように気を付けましょう。
• 恋愛・結婚相性
寅年と午年は、恋愛的にも良い相性です。趣味が違うと尚良く、幅広い趣味や体験を2人で共有して刺激的な日々にすることができます。それは結婚しても同じで、一般的な夫婦像にとらわれず、2人でどんどん新しいことに挑戦していくことで関係を維持することができるでしょう。

• 相性△
寅年生まれの人と未年生まれの人は、疲れやすい相性です。未年は寅年のペースについて行けず、寅年は未年のペースに苛立ちを感じやすいでしょう。どちらが良いということはないので、ストレスが溜まらない尊敬し合える距離感を保つことが大切となる関係です。
• 恋愛・結婚相性
寅年と未年は、恋愛でこそフラストレーションが溜まりやすい関係です。ペースの違いを可愛いと思えれば、楽しめるかもしれませんが、結婚となるとより一層歩幅を合わせなければいけないので、かなり努力が必要になるでしょう。

• 相性×
寅年生まれの人と申年生まれの人は、尊敬し合いづらい相性です。寅年は正攻法と勢いで目的を達成しようとしますが、申年は要領よく必要なことだけして達成していくタイプ。結果だけを見合う関係なら問題は起こらないかもしれませんが、自分のスタイルについて話すような深い話をし出すと、衝突が起きやすいでしょう。
• 恋愛・結婚相性
寅年と申年は、恋愛においても信頼関係を築きにくい相性です。共通の目的があれば、仲良く過ごせますが、少しでも目的がずれるとすぐに心も離れるはず。歩幅を合わせるための話し合いは、欠かさず頻繁に行うようにした方が良いでしょう。

• 相性△
寅年生まれの人と酉年生まれの人は、すれ違いの起こりやすい相性です。寅年は心が躍ることを大事にしますが、酉年は論理的に考えて利があると感じることを大事にします。仲良くなるために目的やゴールを決めようとしても、2人にとって意見をまとめるのはとても難しいこと。価値観を否定し合わないように気を付けましょう。
• 恋愛・結婚相性
寅年と酉年は、恋愛においてもすれ違いが起こりやすい相性です。円満な関係を続けるには、寅年が申年の話をよく理解することが大切。申年は気遣い上手でもあるので、負担をかけすぎないように気を付けてみると良いでしょう。

• 相性◎
寅年生まれの人と戌年生まれの人は、とても強い信頼関係を築ける良い相性です。寅年のリードに戌年は安心して付いて行くことができるので、どちらも気を遣う負担が少なく自由に過ごせます。ときどき、戌年の意見に耳を傾けられるとより絆は深まるでしょう。
• 恋愛・結婚相性
寅年と戌年は恋愛の相性もばっちり。ぶつかることが少なく安定した関係になります。ただ、戌年の方が我慢しがちなので、寅年は戌年が何も言わないからと自由にしすぎるのは控えましょう。あくまで、対等な関係は大事にしながら円満な関係を保てるようにしてみてくださいね。

• 相性◎
寅年生まれの人と亥年生まれの人は、裏表のないまっすぐな性格の人同士なので、とても気楽な良い相性をしています。本音をぶつけあっても、気を悪くしない特殊な感性を持っている2人でもあるので、ケンカなどもせずに楽しく過ごせるでしょう。
• 恋愛・結婚相性
寅年と亥年は、恋愛になるとやや不安な相性です。というのも、どちらもまっすぐすぎてロマンチックな雰囲気を作れない可能性があるからです。結婚相手としてはとても良い相性なので、恋愛初期は苦労するかもしれませんが、諦めずに関わり続けてみてくださいね。

寅年生まれの有名人

六十干支でみる寅年生まれの人の特徴

• 1986年　2046年　「丙寅」
「餓虎（がき）」や「寝虎（しんこ）」など、勢いがないように見える虎に例えられる干支です。学問や徳行を積めば自然に富が集まる運を持っています。ただお金に執着すると良くないという運命を持っているとされています。

⇒　「丙寅」について詳しく見る

• 1998年　2058年　「戊寅」
「暴虎」に例えられる干支です。波風を立てることが好きで、問題を大きくしがち。執念深い一面もありますが、人情もろく世話好きです。暴飲暴食には注意が必要です。

⇒　「戊寅」について詳しく見る

• 2010年　2070年　「庚寅」
「騎虎（千里を走る虎）」に例えられる干支です。非常にせっかちな性格で、何事も一足飛びに片付けようとするところがあります。親分肌で創造的な性質を持っていて、名誉を集めたいという欲が強い傾向があります。

⇒　「庚寅」について詳しく見る

• 1962年　2022年　「壬寅」
「乳虎（にゅうこ）」や「母虎（ぼこ）」に例えられる干支です。身内に甘く、親兄弟や周囲のために尽くします。また、お金をコツコツと貯蓄するのが得意で、自分ではなく人のために使いたいという完成の持ち主です。ただ虚栄心が強く、損得勘定をしっかり持っています。

⇒　「壬寅」について詳しく見る

• 1974年　2034年　「甲寅」
「猛虎（勢いの良い虎）」に例えられる干支。勢いがあり気が早く、調子に乗りやすい人柄をしています。負けず嫌いで、人に批評されると不機嫌になりやすいですが、責任感と人望を集めることは得意です。

⇒　「甲寅」について詳しく見る

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